平成10年9月26日(土)

26日(土)
場所 新潟県S川支流K川
天気 曇りのち雨
気温 17度
水温 10℃
釣果 6匹(ヤマメ15cm他)

平成10年9月26日、今日は、今シーズン最後の渓流つりの日だ。毎年最後の渓流釣りには、仲間達と千曲川に行っていたのだが今年は一人で最後の釣行となる。

 目的地は、新潟県のS川にする。夜12時頃家を出発する。今回も女房同伴だ。今年は一人でばかり釣りに来ていたのでその時一緒に同行するのが日課になってしまったみたいだ。まあ一人で夜中走っているよりはマシかと思いつつ一路新潟に向かう。

 今回も水上までは下で走っていくつもりだ。本当は新潟まで行きたいのだが、三国峠は時間がかかるので、ここだけは高速を使うようにしている。水上で高速に乗り関越トンネルを越えて土樽のPAに着いたのが3時すぎ、ここで仮眠をとることにする。

 5時に起き、再び走り出し湯沢インターで降りその後は17号を走る。

 途中のコンビニエンスで朝食を購入して、あとは川に向かうだけとなる。ここ最近は台風など雨が多く川がとても心配だったが、高速から見える魚野川はあまり増水も濁っているようでもなさそうだったので、少しは安心して向かう事が出来た。しかし、川に着いてみると川は大増水の上コーヒー色に濁っている。これでは釣りは無理とあきらめ、仕方がないので別の川を探すことにする。

 地図を広げて場所を探すが、今年最後という事もありなかなか決まらない。30分程たち、とりあえず川を道路沿いに下る事にする。途中で明らかに釣りに行くような車とすれ違う。この先もだめなのかなと不安になりつつ車を走らせる。

 10分程走ると、この川の支流がカーナビに出ている。支流を地図でさかのぼってみると、本流とは山が違うようだ。という事は、水源がちがうので、水がきれいな可能性もあると思いその支流を目指すことにする。

 川に着くと水は澄んでいるが始めてきたので、水量の事は分からないが少し多い様な感じがする。しかし、これ位なら釣りは大丈夫と思い、橋の上に車を止めて川の見ると、上流に先行者がいる。仕方なくここをあきらめもう少し上流に行くことにする。500mくらい上流に行くとそこには堰堤があり、そこから自分は入渓することとする。

 仕度をして準備を整える。”女房は”というと車の中でまだ寝ている。女房を起こし釣り始める事を伝え、車の中が見えないようにバイザーで囲う。(実は今年1年間女房が同行で来た時は、女房は車の中でほとんどを本を読んで過ごしていたのです。)戻る時間を伝え川に向かう。

 川は、水量は少し多いだけで問題はなさそうだ。だが、ここも最近かなりの増水があったようで、河原の草木全てが倒れている。

 川に入ると、足元からいい感じの流れがある。入る場所を慎重に決めポイントに近付く。最初のフライはアダムスパラシュートの16番。ポイントを絞りキャストをする。うまくフライがポイントに落ちメンディングをしてフライを流すが反応はない。数回キャストした時に、流れの横のフラットなポイントにフライを落とすと反応あり、しかしヒットせず。同じポイントに続けてフライを流すがその後は反応がないので川を少しずつ上がっていく事にする。seitu1.jpg

 川はとても広くキャストもしやすくフライ向きの川だ。キャストをしていて気持ちがいい。30分程釣り上がった時に”初ヒット”、釣り上げると、15cm程の可愛いヤマメ。小さいなと思いつつも、1匹釣れた事でほっとするそしてそっとリリース。その後も何匹か釣れるがみな小さいサイズばかり。この時期なので釣られてしまったのかなと思いながら釣り上がる。3時間程釣り上がると150m位上流に人がいる。今まで釣り人はいなかったのに、”そんな所から釣り始めるなよ”などと独り言をいいながら釣っていると、案の定そいつらはその場所から釣り始めた。人数は2人いる。あたまにくるがしょうがないのでそのポイントまで釣り上がりそこで判断することにする。そのポイントまで着き上流の人を見ると、ある場所から釣りをしている場所が変わってない。それならば上流に行かせてもらうかなと思い、その者達の所まで行き、腹立つが一言話しかけ先行させてもらう事にする。許可を得て150m位上がってから再び釣り始める。seitu2.jpg

 川はいい流れだし良いポイントも沢山あるのだが、自分が下手なのか魚がいないのか釣れない。フライはいろいろと変え今はエルクヘアーカディスの16番を付けている。その後もポイントを丹念に探り釣り上がっていくと、200m位上流に堰堤が見える。それも3段でかなり大きい。しかしそこに人の姿が見える。約束の戻る時間もおしてきたので、その堰堤までと決め釣り上がることにする。しばらく行くと大きな沈み石がありいかにも魚がいそうな感じ。そこにカディスを流すと、”ヒット”しかしまた小さいようだ。釣り上げると、やはり15cm位のヤマメちゃん。その後堰堤までは全く反応がない。堰堤に着くと、さっきの人たちはいない。釣り上がったのかなと思い、その堰堤を攻めるが反応無し。時間も1時を過ぎたので一度車に戻る事にする。

 堰堤を登り、下流に少し歩くと車の中で3人寝ている。そのへんに車のない事からさっき堰堤で釣りをしていた人たちであろう。車のナンバーを見てびっくりなんと盛岡ナンバーである。遠征に来たのか、こっちに住んでいるのかは分からないが、盛岡近辺ならいい場所がありそうなのになぜだろうとおもいながら歩く。

 車に戻ると途中、別の車が1台自分の車の近くに止まっている。釣り関係のステッカーが貼ってあるのでこの人も釣りに来たんだなあと思う。

 車に戻り、昼食を何処かに食べに行こうと考えるが、この辺りには何もありそうにない。仕方なく、コンビニで買ったおにぎりで昼食をすませ、しばらく休んだあと朝の橋の所まで戻る。車で戻る途中、雨が強く降り出した。今朝から小雨はパラパラと降っていたのだが、本格的に降り出したようだ。

 

 橋まで戻り、様子を伺うが雨は止みそうもないので、車でもっと上流を目指すことにする。道を登っていくと川から少し離れ、時々川の近くに寄っている。5Km程走るとニジマスの釣りの小屋が見える。そこを通り過ぎ、しばらく行くと、小さな川を道が渡る左側には堰堤があり、その場所で地元の中学生位の子供達が釣りをしている。さらに進むと、観光名所らしき滝に着きそこで行き止まりになっている。車を降り、看板を見ると、砂防用の堰堤が案内されている。歩いてそこを見に行くと小さな砂防ダムがあった。ダムの下は落差の激しい淵になっている。釣りはできそうもないのであきらめまた来た道を戻る。来る途中にあったニジマス釣り場まで戻り小屋の案内を見ると、このところの大雨で、釣り場が流されてしまったとの事、それで当分の間は閉鎖すると書かれている。川を見ると、管理釣り場みたいな魚をためておくプールらしきものの跡形もない。しかしよく見ると、河原の一部にそれらしき形跡が残っている。その川の下流で、何人かの人が釣りをしている。雨も止まず時間も3時を過ぎているので、ここで最後まで釣る事にして川に降りる。川は手前に川幅15m位の大きなプール状の緩い流れになっていて、奥に2m位の川が流れている。

 あわよくば流されていないニジマスがいればと、欲をかきつつ釣り始める。大きなプール状の流れの場所を少し攻め上流の流れ込みの所を流すと魚が出るがつれず。ここにいるのはニジマスだと思っていたのに出たのはたぶんイワナだと思う。もう少し慎重にあわせていればと少し悔やむ。その後は反応もないので、この場所は夕方のライズがあればもう一度狙おうと決めあまり荒らさずポイントを移動する。

 上流に上がっていくと、たぶん増水した時の流れの勢いを殺すための、鉄でできた高さが2m位あるテトラらしき物が何個もある。その一番上まで雨で流されたと思う流木が引っ掛かっている。ここで改めて大雨の影響がいかに凄かったのか実感する。

 釣りはというと、全く釣れない。夕方、最初に反応のあった流れ込みの場所まで戻り、少しライズなどを探しながら待つがライズらしき物は見当たらない。暫くすると、親子の釣り人が来て話をすると1匹釣れたとの事、見せてもらうとニジマスである。この場所の下流の堰堤の所で釣れたという、自分はしばらくこのプールの流れ込みを攻め暗くなった時点で釣りを終える。

 車に戻り、雨の中で着替え車に入る。”終わったの”と女房が聞くので、”おわり”と話す。”明日は”と聞くので、本当は翌日も釣る予定だったが、今日思う存分釣りができたし、明日の天気もあまりよくなさそうなので、”今年は今日で終わり”と話す。

 帰りにまたいつものように温泉に入って帰ろうと話し来た道を戻る。湯沢に戻る途中とても眠くなったので、運転を変わってもらい少し寝る事にする。考えてみれば今日は、土樽での2時間位しか睡眠をとっていない。行き先を告げ、ナビに一応場所をセットして、少し寝る事にする。

 目的地の湯沢の健康センターに着き、そこで女房の方も眠くなったらしく、2人で寝てしまう。気が着くと夜中の2時、女房をおこし温泉に入るか確認とると、”ここは温泉ではないんじゃないの”と言う。よく見ると、温泉という事は一つも書いていない。今まで温泉だと思って、夜遅くなった時は入っていたのに何かショックを受ける。それで入るのをやめ、時間も時間なので、高速に乗り、谷川岳のパーキングまで行き、そこで持ち帰り用の水を汲み、翌朝水上温泉で温泉に入る事にする。

 翌朝、水上温泉で朝風呂に入り、その後月夜野のビードロ館に立ち寄り、帰路につく。

*月夜野のビードロ館は、一度行ってみる価値あります。グラスもち帰りの地ビールなんてのもあります。

本日の釣果 6匹(最大15cmヤマメ)

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