平成11年5月29日(土)

場所  長野県N川、S川
天気  曇りのち晴
気温  17度
水温  10℃(N川) 13℃(S川)
タックル R O D FAIS I's3 8ft3in#3
     リール シェイクスピア2851#3
釣果3匹(イワナ26cm、ヤマメ17〜20cm)

 今回は久しぶりに昔からの友人、パルと林と自分の3人での釣行である。
パルと林は釣りからは1年以上遠ざかっているので、今回の釣り場は人が少なくて、できれば全員に魚が釣れる所と思い、人は少ないとはいえないが渓相も良く魚の量も比較的多いと思える長野県のN川にする。
木曜日の夜に、林から仕事で釣りに行けないかもしれないとの連絡を受ける。今の段階ではまだ分からないので金曜日に状況をメールでもらう事にする。メールでの返事葉、やはり仕事が終わりそうにないので行けそうにないと届いていたので今回はパルと2人で行く事にする。しかし、仕事から帰り行く準備をしていると、林から”いま仕事が終わり新宿にいる”との電話が入る。自分達は遅くなってもいいから林が行く気ならば待っているので一緒に行こうと話しいろいろとあったが結局無事3人で行ける事になる。
松戸を1時に出て、三郷より外環、関越を経由して石打ICまで向かう。高速はとても空いていて気持ちよく走れる。途中、赤城高原SAでトイレ休憩をとる為に入り、車を降りると外はかなり冷えている。パルは寒いといっている。なぜならば、自分は長袖の少し厚い服を着ているが、パルは夏用の薄い半袖の服しか着ていないので当然といえば当然である。林はというと、車の中で寝ている。多分、夢の中でこれからいく川で大物の魚達と戦っているのだろう。休憩後今度は土樽ICで運転をパルに代り石打ICで降り、R17とR353の交差点にあるコンビニで食料を購入して、峠をこえて一路N川を目指す。R353を走っていると車についている外気温計がどんどん下がっていく。0529kawa01.jpg
外気温を気にしながら走り、目的地についたのが5時少し前だが周りは既に明るくなっている。気温は6度、朝から釣りを始めるつもりだった自分も、朝から釣りをして昼からは寝るといっていたパルも、ずっと寝ていた林もちょっと寒いので暖かくなるまで待つ事にする。


という事で時間が経ち、8時半頃に起きて自分は釣りはじめる事にする。


準備をして川に降りて水温を測ると10度、今年の釣りは昼過ぎてもいつも条件は良くないので水温が上がる事を願い釣りを始める。川幅は広くあとから釣りをする2人の為に川半分は残して釣り上がっていく。魚の気配もなく釣り上がる事3時間くらい、11時を過ぎたので無線で連絡をとる。2人ともまだ釣りを始めていないでこれから始めるといっていた。
自分はさらに釣り上がり、川全体が緩い流れになっている場所で釣っている時、石の脇をフライが流れた時に今日初めて魚が出てくるが見切られたのか戻ってしまった。再びフライを流すとまた同じような感じで出るがすぐに戻ってしまう。フライをかえ何度か流すが状況は同じである。フライにドラグがかかってる訳でもないのに。この魚を狙っている時に少し奥の石の横でライズを発見。暫く見ているとあきらかに水面での捕食をしている。型も先程のよりもよさそうである。こんなライズを釣るなんて今年初めてである。少し高まる鼓動を押さえ、フライを流すレーンを考え、フライを少し上流にキャストする。フライは思った所に落ち、リーダーは石の上にのりうまくフライが流れ始めた。フライが石の脇を通り過ぎ、石から少し離れたライズポイントを少し過ぎた時に魚が先程までのライズと同じような感じでゆっくりとフライをくわえる。ヒット!0529iwana.jpg自分もゆっくりとあわせると竿に重みが伝わってくる。魚は下流に走り深場に潜ろうとする。思ったよりも大きいのか結構引きが強い。少しやり取りをしてランディングするとネットと同じくらいある良型のイワナである。メジャーで測ろうとするが魚が暴れて測れないのでネットに入れて水の中で落ち着くまで待つ。しばらくして測るとジャスト26cm。今年初の大物である。(自分は25cm以上が大物になってしまう)
写真を撮り、何を捕食しているのかストマックで採ろうとしたのだが準備している間にネットから魚が逃げてしまった。フライの流し方も自分としては良かったし、型も良かったし理想の釣りであった。


無線で釣れた事を話し、さらに釣り上がろうとすると急に濁りが入ってくる。その濁りは半端じゃなくすぐに釣りにできる状態ではなくなってしまう。これでは釣りも出来ないので車に戻り支流に行けば濁りはないかもしれないという事で相談の上移動する。


支流に着き川を見ると濁りはない。準備をしてまだ釣りをしていない2人に先に行ってもらい、自分0529kawa03.jpgは少し下流から釣る事にする。川の水温は10度、日が登っているのを考えると本流よりも少し低い。川の渓相は先程とは違い山岳渓流そのものでガレ場で流れも速い。
フライを流芯脇の緩い流れに落としながらテンポよく釣り上がっていく。でも、魚は出てこない。そんな感じでしばらく釣っていくと、上に覆っている気に悪戦苦闘している林に追い付く。林のポイントは残しておいてさらに上流に向かう。すると先行していたパルが滝で行き止まりというので回り道を案内する為にそのポイントまで向かう。そこで、パルが回り道を確認0529kawa02.jpgできたら今度は今回無線を持っていない林がここにくるまでこの場所で自分は待つ事にする。
20分程で林がきたので回り道に入ろうとした時下流に釣り人が見える。良く見るとこのグループは最初に入渓した時もあわよくば釣りをしようとしていた何か感じの悪い釣りグループである。また追ってこられたのかと思い嫌な気持ちで上流に向かう。しかし上流に向かう回り道で滝が越せないとパルから連絡が入る。自分は以前にこの滝はこした事があるので確認の為に行くと斜面がきつく、その斜面には土がぬかるんで付いているので無理をすると危ないのでここで釣りをやめ車に戻る。


pal&hayasi.jpg車に戻り今度はどこにしようかと話し、もう一度本流に戻り濁りがまだあるようならば他の川に行こうという事に決まり再度移動する。本流に行くとまだ濁りがある為そのまま別の川に向かう。車で1時間程走りS川に着き、入渓する場所を探す。今度はキャスティングのしやすい広い場所という意見もあり20分程走りまわり入渓場所を小さい堰堤のある広い川原の場所にきめる。自分はウエーダーを履いたままなので先に入渓する。


川は広く水量は多い。川の水温は13度、虫は多い。あとはライズが始まればと多少イブニングを期待してポイントを探っていく。15分程釣っていると小さな魚が何度もフライにアタックしてくる。釣るつもりはなかったのだがその中の1匹がかかってしまい釣ってしまった。ちびやマメだろうと見ると5cmくらいの稚鮎である。鮎はこれで2度目、またやってしまったと思い素早くリリースする。そこからは川幅が広くなる為、対岸半分をまた残して釣り上がる。堰堤をこえ、川岸の緩い流れを釣っていくと石の脇の流れでヒット!しかし寄せている時に手前でばらしてしまう。15cmくらいの魚であった。

さらに釣り上がると水深が深くなり大きなプール状のポイントになる。良く見ると小さいが2、3ライズをしている。アップストリームで狙うには少しきついので廻り込んでライズを狙ってみる事にする。川の中にいる為、廻り込むには川をさらに歩いていかなければ行けない。ゆっくりと川の中を歩き自分の位置を決め、そこにある大きな石の上でしばらく待つ事にする。
5分程待っていると手前2mの所でもライズが始まった。冗談半分で手前のライズを石の上に乗ったままでフライを流すと1発でヒット!取り込むと17cmくらいのヒレの綺麗な少し銀化したヤマメである。すぐ後ろの川原で林が休んでいたので釣れた事を伝え、川の中なので石の上で素早く写真を撮りリリースする。
その後もライズは続いている。このポイントをまだ魚を釣っていない林に譲り自分はもう少し上流で釣る。しばらくすると上流に行っているパルから無線連絡があり、こっちの状況はどうかと訪ねてきた。上流ではライズはないらしい。0529kawa04.jpgこっちではライズがあり1匹釣れた事を話しこっちに戻ってくればと話す。
そのあとすぐに林がフライを下流に流している時にヒット!しかし林も石の上に上がり釣りをしていた為に石からおりようかちゅうちょしている間にバラしてしまう。久しぶりの魚だけに本人もとても悔しがっていた。しかしまだライズはあるので林は気持ちを切り替えて次のライズを狙う。パルもこっちに戻ってきたので自分の場所を譲り2人でライズを狙ってもらう。

自分はさらに上流の所でライズを探すがライズは見当たらない。下流の2人を見ながら自分の所でライズが起きるのを待っていると、対岸の木の枝が川面にでている所でライズが始まる。しかし、場所的には少し0529yamame.jpg距離があり障害物の下なので自分の技術ではちょっと難しい所である。手前からキャストしていき距離を測りフライを流すがうまくその流れにのらない。何度かキャストして流れにようやくフライがのり、ライズポイントを少し過ぎた時にヒット!する。距離は少しあるがあわせはバッチリである。岸まで戻りそこでランディング。今度は20cmくらいのヤマメである。また写真を撮りそっとリリースする。リリースを終えて再び釣りに戻ろうとした時に今度は林にヒット!今回は慎重に寄せている。無事にランディングできたみたいなので写真を撮ってやろうと林の所へ行くと、既にリリースしていたので写真は撮ることはできなかった。


そのあともライズは続きフライを流すがうまく釣る事は出来ない。だんだん暗くなりフライが見えなくなったパルが先に釣りをやめる。その後自分も釣りをやめ、林がやめて今日の釣りを終える。時間は7時半をまわっている。かなりの時間ここのライズで楽しませてもらった事に感謝!


帰りにR17号沿いにあるそば家で食事をして湯沢駅前にある温泉に入り帰路につく。     

本日の釣果 3匹(イワナ26cm、ヤマメ17〜20cm)

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