角川イワナ2平成11年7月10日(土)

場所  山形県最上川支流角川(C&R区間あり)+寒河江川
天気  晴れ 
気温  25度
水温  18℃
タックル R O D FAIS I's3 8ft3in#3 
     リール シェイクスピア2851#3 
釣果5匹(イワナ22、20cm、ヤマメ17cm×2、ニジマス28cm)

 今日で東北2日目、昨日のうちに今日釣りをする予定の川の下流の車を停められる場所で寝て、朝起きて川を見に行くと川幅が思っていたより広いのでもう少し上流に移動する。角川渓相1この川は初めてなので地図を見ながらめぼしい場所を見つけ橋のふもとより入渓する。川原の邪魔にならない所に車を停め、釣りの準備をして川におりる。

水温は18度、これならば昨日より条件はよさそうである。川の下流にいいポイントがあるのでそこまで下りそこから釣りはじめる。落ち込みの流れと流れの間のポイントで2投目にいきなりヒット!17cmと小さいが鰭ピンの太ったヤマメが飛び出してきた。その後は10cm位のチビやマメの攻撃にあうので少し大きめのNo12のパンピーパラシュートで攻めていく。3時間程釣るが、チビばかりで型のいいのヤマメが出てこない。さらに釣り上がっていくといままでいなかったのだが50メートル程上流に人がいる。しかしそれは釣り人ではなく投網師だった。その投網の上流へ行き再び釣りはじめると、30分程たった時に先程の投網師がきて、釣れるかと話しかけながら自分のまた上流に行き投網をはじめた。

内心「投網なんかやっているからチビしか魚が残ってないんじゃないか!」と腹がたったが、禁止ではないのだろうからここで釣りを止め車に戻る。

車に戻りどうしようか考えたが、川じたいはいい感じなのでとりあえず投網のこない上流まで行ってみることにする。車を走らせしばらくすると、さっき釣りを止めた場所から少し上流になんとC&R区間の設置看板がたっているではないか。角川渓相2よく見ると、この橋から上流3.6キロがその区間だと書いてある。最上川支流でC&R区間設置の話は聞いた事があるけれど、まさかこんなところにあるなんて思っても見なかった。さっそく川の状況を見ようと橋の上から見ると、なんと上流に先程の投網師がいるではないか。自分の他に釣り人もいないし、なんかここがC&R区間というのも不自然な感じで投網の人間の方が自然な感じがしたので無責任かも知れないがそのまま見過ごし自分はさらに上流へ向かう。

車で上流に向かう途中に堰堤がいくつも見える。何個かの堰堤をすぎた所から入渓する事に決め、再び準備をして釣りはじめる。入渓してすぐに正面の浅く早い流れで魚が出るがヒットまでにはいかなかった。その後も何回か魚は出てくるのだがうまくフッキングしない。山奥の渓をひとりでのんびりと釣れるのは気持ちいいが、肝心な魚はまだ釣れない。ようやく少し深い石と石の間のゆるい流れからイワナが出てくる。20cm位の小さいが綺麗なイワナである。ようやく1匹釣れ、そのあとも何度か出てくるのだがなかなか釣れない。その後は堰堤を2つ越え釣り上がり2時間程たった時、落ち込みからヒラキにかけての流れでようやく2匹目のイワナを釣る。先程より少し大きい22cmである。その後しばらく釣り、3時になった時点でこれから寒河江川に向かう為にここでの釣りを終える。

角川イワナ1山を登りなんとか苦労して車に戻り、林道を走り峠を越えて寒河江川に着いたのが6時過ぎ、寒河江川でイブニングを狙う。山の家付近にはすでに何人もの釣人が入っているのでさらに上流に向かい、公園付近の川に場所を決め、人のいないライズがおきそうなポイントにてしばらく待つがライズが起きる気配はない。少しのあいだ他のポイントを探り、薄暗くなってきたときにまたライズポイントに戻る。しばらくすると小さなライズがおきた。しばらく待つが同じポイントでライズはおきない。他の場所でもライズはない。一か八か先程のライズポイントにフライをキャスト、フライはうまく流れるがライズしていたポイントを何もないかのように通り過ぎてしまった。しかし、ポイントを過ぎ少し気を抜いた瞬間にヒット!だが自分が考えていたポイントと実際に出てきたポイントが違った為にあわせがうまく出来ずにバラしてしまう。この1匹はこの川にきた意味でもどうしても釣りたい1匹であった。

周りはどんどん暗くなり時間は少なくなっていく。バラしてから5分ほど川を見ていると少し上流で再びライズ発見。様子をしばらく見ていると近くでもう1ケ所ライズしている。もう失敗は許されない。心を落ち着かせ、フライをもう一度乾かし、フロータントを塗ってフィーディングレーンに乗せようとキャストするが距離がある為なかなかうまくいかない。手前から距離を測り数投後にようやくラインにフライが流れライズポイントにきた時にヒット!ラインは結構でているが今度はあわせもうまくいった。太ったニジマス竿をたて取り込もうとするといきなり下流に向けて走り出す。手前にたぐっていたラインを何とかしまい取り込もうとするが思った以上に引きが強い。薄暗くなっている事もあり、足場の安全な川岸に寄っていきなんとかランディング、28cmの鰭ピンで体高のあるほぼネイティブに近いレインボーである。こんな綺麗なレインボーは初めてである。シビアなライズになんとかドライで釣る事ができた。短い時間だが納得いく釣ができたのでここで納竿。

このあと今回東北にくる前にネット上で見つけた寒河江オフに飛び入り参加をする為に集合場所に向かう。

本日の釣果5匹(イワナ22、20cm、ヤマメ17cm×2、ニジマス28cm)


今回の角川の事は、本当に無責任かも知れないが、いくら投網師とはいえ地元の人間によそものが言える立場ではないと思う、また、言っても理解してもらえないのではないかと思う。できれば下流から上がってきた時にハッキリとここから先はC&R区間とわかる掲示をしてもらうとか、また難しい事とは思うがせっかく出来たC&R区間、上流などは渓相も山深く釣りをしていてとても気持ちがいい。下流域には堰堤なども沢山あり他のC&R区間とは違った雰囲気がある。こんないい場所に出来たC&R区間がこれからどんどんよくなっていくように、設置板に書かれてあった団体の皆さんや地元の漁協の方達にがんばってもらいたいと思う。

角川C&R区間の渓相
C&R看板

角川のC&R区間の看板
道沿いには結構この看板がたっていた

角川C&R渓相1

C&R区間最初の渓相。
川奥に見える黒い影が投網師

角川C&R渓相2

C&R区間中間付近の渓相。
護岸整備もなく自然河川のままの渓相

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