平成14年8月14〜17日(お盆休み)

場 所 秋田県小坂川支流/米代川支流/岩手県安家川支流
天 気 曇のち小雨
気 温 23度/18度/20度
水 温 16℃/11度/14度
タックル R O D ハンソン7.3ft#3 
     リール トラッタ TR−4
釣 果 15匹 (イワナ9匹/17〜24cm ヤマメ6匹/20〜27cm)

待ちに待ったお盆休みの到来!

仕事の業務内容からして長期休暇はなかなか取れないのだが、今回は仲間の好意(各自にお土産を買ってくる約束)により6日間もの長期休暇を取らせてもらえる事になった。

だが、嬉しい長期休暇を打ち砕くかのように現地の友人から悲しい情報が飛び込んでくる。それは、長い間降り続いている雨により河川は大増水で現状では釣りは厳しいとのことである。

でも、秋田には帰る事は決まっているので駄目もとで(ちょっとは期待して)いつものようにタックル一式も車に積み込む。今回の帰省はうちの家族の他に義妹と姪っこ3人計7人の大所帯である。途中でトイレ休憩だの食事などでいろいろと時間を取られ時間をかけたロングドライブになる。そんなこともあり、仙台を過ぎた頃から明るくなって次第に河川の状態が見えるようになる。そしてその河川を見た時に今まで持っていた少しの期待はすべて打ち消され、不安へと変わっていく。

河川の状態は想像していた以上に凄く、川は濁流となり暴れまくっていた。

8月14日小坂川支流にて 気温23度 水温16度 曇り
実家に帰っても付近の川はどこも大増水。そんな事もあり初日の釣りは諦めて疲れを癒し、翌日から川探しを始める。

裏を流れる大湯川はコーヒー色の濁流状態であるため近辺の川はどこも増水は避ける事は出来ないだろうからとにかく濁りの無さそう(少なそう)な河川を探すことにする。

増水、濁りと考えて浮かんできた条件はいつもは水量はあまりなく、少しでも源流に近い所と思い、まずは毎回行っている川へと向かう。途中いくつかの橋を渡るがどの川も水量が多い。ただ、河川によっては濁りが少ない所もあったので最悪はこの河川で釣りをしてみようと保険をかける事が出来たのでちょっと安心する。

車を走らせ約40分程で目的の川に到着。川を覗き込むと普段から比べるとかなりの水量である。ただ、心配していた濁りは浅い事もあるが底石が見える状態なのでさほどひどくはなく、釣りの方はなんとか出来そうである。

角度が少し違うけれど、普段の水量と今回の水量の違いです。(右/今回・左/通常)
いくら濁りは少ないとはいえ、普段よりかなり多い水量で果たして釣れるのか心配だったのだが、入渓してすぐに小さいながらもイワナが釣れる。その後すぐにヤマメが釣れ、今までの不安が薄れていく。
その後もフライに何度も出てくるのだが、増水の影響で普段よりも流れが早いからとかいろいろな事が絡んでくるのだろうけれどフライに出てきたほとんどの魚達はフライをくわえるのを失敗してしまう。

そんな中、普段は小さな淵溜まりの堰堤に出るが、水量が多い為なかなかいい雰囲気になっている。ここにはいるだろうとドライフライで丹念に流していく。思った通り何匹かの魚はフライに出てきたのだが、フライをくわえる事が出来ずなかなか釣る事が出来ない。

そして、何ケ所かのポイントを狙ってようやく1匹の魚がフライをくわえてくれた。アワセをいれると竿になかなかの重みが伝わってくる。慎重に取り込むと9寸もあるグッドサイズのヤマメであった。

不安を抱きながら始めた釣りでこのサイズは上出来もん。小さいながらもガッツポーズを決め、写真を撮りリリースする。

その後も小さいながらも3匹のヤマメを釣り初日の釣りを終える。
普段この川はイワナがメインで釣れるのだが、今回は小さいイワナが1匹釣れただけでそれ以外はすべてヤマメだった。フライへのアタックもほとんどがヤマメだったし、イワナはまだ底石に張り付いていたのかな?
そんな悪条件の中では満足の出来る釣りとなった。

本日の釣果 6匹 (イワナ1匹/18cm ヤマメ5匹/20〜27cm)

15日は久しぶりの家庭サービスのため釣りはお休み。本当ならば黒石のよされ祭りを見に行くつもりだったのだが、あいにくの雨で青森県内をドライブ、あまり遊ぶ事は出来なかったがいろいろな施設に立寄り子供や姪っ子達は大はしゃぎ。帰りに友人の左藤さん宅に立寄り念願のファミリーとも御対面。残念な事に着いた時には姪達が熟睡モードに入ってしまい立ち話で終わってしまいましたが、また次回という事で短いながらも話をし帰路に着く。
8月16日 米代川支流にて 気温18度 水温11度 曇りのち小雨
今日はどこに行こうか迷ったが、前回の魚の状況からしてイワナとヤマメの混生している河川。知らないよりは普段通っている河川の方がいいと判断して米代川水系の支流へと向かう。現地に着き橋の上から川を覗くと水量はかなりあり、濁りの方も普段は底石がハッキリ見えるのに今はなんとか見えるという位まで濁っている。でも川幅が広いので遡行はなんとかなりそうだし、駄目もとで釣りをしてみる事にする。

入漁券を購入する為にいつも行くお店のおばちゃんに話を聞くが、こんな状況なので今日釣り券を買いに来た人は居ないと言っていた。それならば貸し切り状態?なんて事を考えつつ入渓ポイントへ向かう。

仕度を済ませ川へ降りる。
橋の上から見た流れと実際に立ってみた流れは想像以上に違っていた。遡行に四苦八苦しながら釣りを続ける。魚の反応はと言うと全くと言ってない(汗)

そこで、ひとつの枝沢に入ってみる事にする。おりからの雨で多分しばらく釣り人は入っていないだろうからうまくいけば魚の顔を見られると思ったからだ。

林道を歩き、足場のよさそうな所から入渓、水量が多くなっている事をふまえながら流れの緩い所を探っていく。
そしてようやく1匹のヤマメを釣る事が出来た。とりあえずボーズは免れたのでホット一安心。

次の魚を目指して奥へ進むと林道からも離れ、次第にもののけが出てきそうな怪しい雰囲気に包まれていく(怖)。
その恐怖と戦いながらも少しずつではあるが釣果を伸ばしていく。

2時間ちょっとのんびりと釣り上がりこの滝にでる。上にもなんとか行けそうな感じだが時間と雰囲気を察してここで打止め。
ここで釣れたイワナですが、他のイワナと違って頭がずいぶんと尖っています。とりあえずそう思ったのでこの子は顔のアップもいれておきます(笑)

本日の釣果 5匹 (イワナ4匹/20〜24cm ヤマメ1匹/20cm)

8月17日 安家川支流にて 気温20度 水温14度 曇りのち小雨
実家周辺の川の状況が状況なだけにもう少しいい所はないかと考えて、大平洋側の河川ならいいかな?なんて安易な考えと欲を持ってしまい今回はそっち方面を目指す。高速にのり松尾八幡平でおりそこから一応目的の河川を目指す。

だが、一般道を走って目的地方面に近付くにつれ、川の状況が悪くなっていく。そんな不安は見事に的中。目的の川も凄い濁流と化していて秋田の河川よりもひどい状態であった(涙)

時間は既に昼をまわっている、これから戻るにはちょっと厳しい。こうなればととにかく濁りのない(少ない)河川を探す為に車を走らせる。いくつもの川を覗きようやくひとつの小さな支流を見つける。小さな支流だけにちょっと不安だが、川に降りた跡もある為にとりあえず仕度をして川に降りてみる。蜘蛛の巣をはらいながらなんとか釣り上がると10cmもない小さなイワナばかりが何度も出てくる。ここぞと思うポイントでも良くて17cmクラス仕方なくここを諦める。

頂きが同じであるならば濁りは少ないかもと考え、この峠を越えてみる事にする。するとその考えは的中! 川幅もあり、濁りもなんとか釣りの出来る範囲である。水量は周りにはえている草木やコケの状態から15cmくらい水位は高いようだ。

時間はさらに進み3時を過ぎている。明日は帰路につく為今回の帰省ではここでの釣りが最後となるであろう。最後に魚を拝んで終わりたいものだなと思いながら川へ降りていく。

釣り始めてしばらく経ち流れの緩いひらきでフライにようやく出てきてくれた。サイズは小さいが貴重な1匹である。その後も釣り上がるがここで釣れたのはこの1匹だけ。戻る時間も考えて暗くなる前に釣りを終える。

帰りは途中で暗くなり、霧のかかった峠を越えて帰宅。普段なら数十キロも走ればいい釣が出来るのに、

今回は約400キロも走ってこの釣果でした。

本日の釣果 4匹 (イワナ4匹/17〜20cm)

今回の釣果 15匹 (イワナ9匹/17〜24cm ヤマメ6匹/20〜27cm)

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